まずはじめに『内断熱』とは、昔から採用されている工法で、上のイラストでは右が内断熱にあたります。
一方で『外断熱』とは、日本では東北などの寒い地域を除いてあまり採用されていませんでしたが、このところのいじょう気象や地球温暖化、省エネなどの問題で10数年ほど前から急速に普及している次世代型とも言える断熱工法で、上のイラストでは左が外断熱にあたります。
ここで、『内断熱』は構造体の内側(壁の中)に断熱材を入れる工法で、一般的にはイラストのように構造体や構造金物などから外気が伝わりやすい(熱橋)ため、室内環境が外気の影響を受けやすく内外温度差が大きくなりやすいと指摘されています。
また、熱橋(ねっきょう)にて外気の影響を受けやすいということは、壁体内結露も生じやすくなるというデメリットがあります。
だから右の内断熱のイラストでは柱が苦しんでいるのですね!
一方『外断熱』は、「壁の外側」からすっぽり断熱材で覆ってしまうため、外気の影響を受けにくく快適な空間を実現しやすい工法として広く普及が伸びている断熱工法です。
外断熱工法は、熱の損失が極めて少ないため、空調の効率も良好となり、ソーラー発電などを併用したゼロエネルギーハウスにも最適な工法と言えます。
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